家賃値上げを断った話

目次

TL;DR

管理会社から家賃値上げの連絡がありましたが丁重にお断りしました。

ことの始まり

先日自宅の管理会社からSMSが送られてきた。

管理会社から送られてきたSMS

「賃料の件」という文字があったのでなんとなく嫌な感じはしたが、
無視するのも良く無いと思ったので一旦連絡できる時間を連絡した。

管理会社からの電話

SMSに返信をして15分後くらいに管理会社の担当者から連絡があった。
予想通り、家賃を値上げするという連絡だった。

内容は次の通りだった。

  • 賃料(管理費ではない)を7,000円上げる

  • すぐにではなく3ヶ月後くらいから

  • 昨今の経済状況を踏まえた判断

いや、急すぎるし上げ幅高えだろ

口には出さなかったがそう思ったので、
一旦ここでは結論出せないことと7,000円上げる根拠をくれと言って電話は終わり

 現状整理

話を進める前にどういう物件に住んでいるか、などを整理しておこう

  • 都内1K

  • 家賃約10万円台

  • 昨年秋に住み始めた

  • 普通借家2年契約

なんとまだ住み始めて半年くらいしか経っていないのに値上げの連絡が来たのだ。
更新時ならまだわかるが・・・。

家賃値上げの根拠

管理会社から電話があった当日の夕方に値上げの根拠がメールに送られてきた。

その根拠には以下のようなことが書いてあった

  • 本物件の査定賃料は10〜11万円台

  • 周りの似たような物件は9.5万円〜12万円台だよ

  • 第三者に委託して作成したものだよ

管理会社・オーナーとしては
「周りと比較してやや低い賃料だから上げるんだよ」
という主張なのだろう

ちなみに作成元が気になったので検索してみたら、
AIが何十億件のデータを学習したモデルをもとに査定したよ
というサービスだった
※流石にサービス名は伏せます

値上げ拒否(1回目)とそれに対する管理会社の提案

根拠を提示されたがそもそも了承する気はなかった。
だって入居して半年って、そもそも最初から値上げする前提で低い賃料で募集かけていたんじゃないの?としか思えなかったので。

なので値上げには応じれないことを伝えた。

すると拒否に対する返信で管理会社は以下の主張をしてきた

  • 相場と乖離している

  • 修繕積立金等が値上がりしている

  • 経営が厳しい

  • いくらだったら容認できる?

いや・・・(笑)
相場と乖離していることは(程度にもよるが)まだ理解できるとして、

修繕積立金等が値上がりしている
→ そもそも物価自体が上がっているので僕の生活費も値上がりしている

経営が厳しい
→ 知らんがな(笑)。こっちの生活も厳しいんじゃ

いくらだったら容認できる?
→ まず値上げする前提で話すのやめーや

などなどツッコミどころ満載のご返信。
言い訳の内容も稚拙でかなり頭きたので再度拒否する旨連絡した。

値上げ拒否(2回目)

2回目の値上げ拒否で僕は以下のことを主張した

  1. そもそも値上げだけ実施することはできない、だから拒否する

  2. 査定資料見たけどうちより低い物件あるからむしろ下げることもできるんじゃないの?

  3. AIって過去のデータを学習するから最新のデータとは限らないでしょ?

  4. 生活が苦しいのこっちも一緒

という主張をして返信。
(ちなみに仕事の昼休みに怒りに任せて5分くらいでメール作って送信した。)

ちなみに1.で「値上げだけ」とあえて言ったのはこちらもメリットがある提案を期待して、こういう言い方をした。

返信した後思ったけど、
周りと差がある
→ このくらいの差がある
→ だから値上げだよ!
というロジックがよくわからない。

7,000円値上げをしないといけない、と主張したいのなら、
何に対するお金がどういうロジックで7,000円上がったのかを定量的に説明しないと根拠にならないと思った。

僕は賃貸経営をしたことがわからないが、
こういう税金が2ヶ月後から10%増える
10%増えると負担額が10,000増えるからそのうちの7,000円を払ってくれないか?
という説明になるべきでは?

2回目の拒否に対する返信

2回目の拒否の連絡をした15分後くらいに管理会社から返信があった。早い。

内容は次のとおり

  • 値上げに対する君の意見はよくわかる

  • でも相場と乖離しているし管理費の負担は増えているよ

  • 理解してね

  • 次更新するときお願いするかも

とりあえず今回の値上げは免れた🎉㊗️

経営が厳しいのは理解はできるけどロジカルな説明を期待したいですね

あと細かいけど文末が
「次回の更新の際に改めて」という書き方だったんだけど、
僕の契約が今回更新月と思われた節があるんじゃないかなぁ
更新でもないのに「次回の更新」っていうかね

今後同じ悩みを抱えた人へ

結果として家賃値上げは回避できました。
最後に同じように家賃値上げの連絡が来てどう対応しようか迷っている方に向けてアドバイスです。

家賃の値上げを受け入れるも受け入れぬも賃借人次第

家賃の変更に関する連絡は更新月であればよくある話です。
連絡を受けてどうするかはぶっちゃけ部屋を借りている人次第です。

家賃は部屋を貸している人と借りている人双方の同意があって初めて変更できます。

そのため値上げが嫌であれば今回のように拒否できるのです。

ネットを見ていると値上げの連絡が来たらイヤイヤ受け入れている意見を目にしますが、別に嫌であれば断って良いのです。

ただしその後の賃借人とオーナー・管理会社の関係性がよくなくなる、とかは知りません。
せこい人だと退去費用を増やして取れなかった分を取ろうとする人もいます。

日本は部屋を借りている人が圧倒的有利

今回の件で不動産会社に勤める友人にも相談しました。

日本の法律上、部屋を借りている人が圧倒的に有利だと言ってました。
というのも借地借家法という法律のおかげで先述の双方の同意がないと家賃が変えられないようになっているとのことです。

ちなみに月7,000円上がるのは流石にやりすぎだとのことらしい。
一般的には2〜3,000円が上げ幅の相場とのことです。

真っ向から拒否するのはちょっと・・・という場合

人によっては「いいお部屋だし少しも受け入れないという気ではない」
という人もいるでしょう。

もちろん値上げ額を交渉するのもいいと思いますが、
単に値上がりするだけだとこちらのメリットがありません。
値上げ幅は下がったとしても、払わなきゃいけない家賃が増えることに変わりはない。

そんな時はこちらも得するような提案を投げてみるのも良いと思います。
例えば・・・

  • 共有設備拡充

    • 宅配ボックス設置

    • 高速光回線設置

  • 退去費用の減免

  • 次回更新料の減免

共有設備拡充は時間もかかるので難しい場合が大半だと思いますが、
契約の範囲で得することであれば受け入れられやすいかもしれません(下2つ)

このようにただこちらが損するだけではなく、
違った形で双方にメリットがあるような交渉をするのも良いと思います。

シカトは辞めよう

賃料に関する連絡があると嫌な予感がして無視したくなると思いますが、それだけはやめておいた方が良いです。

管理会社によっては電話が出ない場合は内容証明郵便を送ってきて嫌でも対応を促すケースもあると思います。
そして大抵の場合、書類の中に
「*月*日までに連絡なければ受け入れたとみなすよ」みたいなことが書いてあります。

もちろんそのような文書に法的な有効性があるかどうかはわかりませんが、
どうだろうと面倒臭いことになるのでコミュニケーションは取るようにしましょう。

わからないなら色々調べよう

実は家賃値上げに関する交渉は人生で初めてでした。
そのため最初は拒否して大丈夫だろうか、という思いはありましたが
色々調べて知識を身につけたことで先述のような交渉ができました。

具体的にはググったりYouTubeで家賃値上げに関する動画を見まくりました。

特に最後の動画は
真っ向から拒否するのはちょっと・・・という場合
で書いた交渉内容について考えるきっかけになった動画です。

これ以外にも参考にしたものはありますが
その中でも特に見ておいて良かったなぁと思ったものを載せました。

最後に

日常の出費の中でも特に割合の大きいであろう家賃。
1,000円でも上がると年間で10,000円以上出費が増えるので極力抑えたいものです。

僕と同じようにどうにか値上げを断りたい方のためになれば幸いです。

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