Drupal開発するならやっておきたい3つのこと

この記事ではDrupalを使って開発作業をするならやっておくと良いことを紹介します。

目次

キャッシュの無効化

キャッシュとはユーザーがアクセスしてページに表示された情報を一定期間覚えておくことでページの表示時間を早くする機能です。

Drupalではさまざまなキャッシュが効いているためテーマやモジュールを開発中に有効化していると、
「ソースコードを修正したのに反映されない」「設定を変更したのに反映されない」といったことが発生することがあります。

そのため開発中はキャッシュを無効化することで開発作業を効率よくおこなうことができます。

設定手順

管理者権限を持つユーザーでログインし、
上部の管理者メニューの環境設定 > 開発 > 開発設定にアクセスします。
※<ドメイン>/admin/config/development/settings

下図のような画面が表示されますので、
以下全てのチェック項目にチェックを入れて保存します。

  • Twig開発モード
  • Twig debug mode
  • Twigキャッシュを無効にする
  • マークアップをキャッシュしない
image.png

テンプレートサジェッションを使おう

テンプレートサジェッションとは
カスタムテンプレートを作成するときの命名ヒントをページのHTMLにコメントとして出力してくれる機能です。

前述の開発設定を有効化すると以下のようにページのHTMLに
どのようなテンプレート名であれば使用できるかをDrupalが出力してくれます。
image.png

上図の場合、html.html.twigをカスタマイズしたい時は
以下のいずれかのファイル名であればテンプレートが使用できることが表示されています。

  • html–front.html.twig
  • html–node.html.twig
  • html.html.twig

開発者向けモジュールをインストール

Admin Toolbar

image.png
Admin Toolbarモジュールは管理者メニューをドロップダウンで表示するモジュールです。

サイト構築や環境設定は下層ページが多いためリンクを辿るのが大変ですが、
Admin Toolbarモジュールであればホバーするだけで下層ページへのリンクを表示してくれます。

そのため下層ページへも効率的にアクセスできるようになります。

Devel Kint Extras

image.png

Devel Kint ExtrasはKintと呼ばれるPHPのデバッグツールを使用できるモジュールです。

フックファイルに以下のようにコードを記載すると変数の値が確認できます。

$test = "This is a the test."
kint($test);

Examples for Developers

image.png
Examples for Developersはカスタムモジュールのサンプルコードを提供してくれるモジュールです。

ソースコードだけでなくどのようなアウトプットが出来上がるのかも確認できます。

このモジュールはAcquiaでも紹介されているのでオススメです。

さいごに

開発者としてDrupalを使った案件に携わってきた筆者が、
「これやっておくと捗るな〜」と思ったことをまとめました。

  • キャッシュの無効化
  • テンプレートサジェッションを使う
  • 開発者向けモジュールを使う

これからDrupalを使った開発をやろうとしている方や
もっと開発を効率よくおこないたい方は参考にしていただけると嬉しいです。

目次